たとえばポロ

　Golfは第２世代から乗り始め、以来15年くらいになります。国産とは違って壊れます。壊れるのは消耗品、それは直して安心して乗るというのが独逸気質というところなんでしょうが、だからボディなんかは逆に頑丈なんでしょうね。
　一定の期間を経過するとひとつの故障から連鎖してあれもこれもと出てきます。加えてその壊れる部品が安くない。輸入だから高上がりなのかなぁ。結果的に維持費がかさんでしまう。メンテナンスフリー、いつもきれいな車でありたい‥‥なんて日本気質では付き合いきれないのかもしれません‥‥。
　ホントに外車に乗ってていいのか、VWでいいのか、車って乗れればいいんじゃね？なんて考えたりもしました。

　まずはVWにもこだわらないことにしようと思ったんです。それじゃどれにする？何にする？って考えるとき、何でもいいかと言うとそうでもないんですね。走れば充分なんだと思ってあれやこれや‥‥そのあれこれ考える時点でもう「何でもいい」路線からは外れてしまうんです。
　やっぱり何らかの基準っていうか物差しというか好みというか、取っ掛かりは必要なんですね。そうなるとどうしてもVWとの比較から始まっちゃう。自分の場合Golfと比べることが最初の物差しなんだと思います。
　サイズ的には自分のGolfがピッタリという感覚があって、そうすると新しいGolfではなくて、モデルチェンジしたばかりのNew Poloがほとんどいっしょなんです。スタイルもなかなかいいし、不満などほとんどありません。３世代も前の旧いGolfと比較して劣るところなんかないもの。
　エクステリア、インテリア、いずれもシンプルなデザインながら品の良さを感じます。エンジン性能、安全性能、環境性能、いずれもすばらしいなぁと思います。先頃「欧州 カー・オブ・ザ・イヤー 2010」を受賞したのも納得です。
　それならもう迷うことはないはずなんですが、あまりにも優等生過ぎて‥‥という気もするんだなぁ。まぁモデルチェンジ直後の車ですから、今すぐ飛びつくんじゃなくてマイナーチェンジを待った方がいいだろうし、追加されるのは間違いないホットなモデルを見てからでもいいし‥‥なんて考えるもんですから、そうそう新車だし、Pandaと同じような結果になってしまう。
　でも、もうそろそろ修理か乗り換えかを決断しなくちゃならなくなってきていました。検討しているようでも実は車そのものじゃなくて、値段であるとか今すぐみたいなことばっかりで、少々情けなくなってきたりして、そもそも深層心理としてGolfがあるみたいだったり‥‥。