野分のまたの日・白露

　正に「台風一過」という感じの青空。野分のまたの日を満喫せねばと、気温30度を超える眩しい陽差しのもと、いつものコースを歩きました。

　川はかなり増水したのがわかりますが、もうすっかり引いてしまっていました。水もずいぶんきれいになってきています。なぎ倒された水辺の草や、水が引いて泳ぐのではなく一列になって歩くカモの様子などが「あはれにをかし」と思うのですが、やがてビニール袋や自転車部品などの粗大ゴミのかたまりに行き着いて、思いっきり興醒めであります。

　陽が差していない草むらにはまだまだ雨の名残があり、まるで宝石のようで「あはれにをかし」です。のどが渇いているから、コップにひゅーっと集めて飲んだらうまいだろうなぁと思います。マクロの限界があるのでトリミングした写真です。そう言えば今日は「白露」だったんだ。

　さて、林の中をすすんでいくと小枝や葉っぱがたくさん落ちています。もちろん折れてしまっている枝もあります。さすが野分のまたの日だなぁなどと思って進んでいくと、ものすごい数のどんぐりが落ちていました。これは「あはれにをかし」と思って写真を撮っていると、その背中にもどんぐりは落ちてくるのです。まだまだ青いのになぁ‥‥。

　そういえば小鳥が少なかったように思います。逆にミンミンゼミが行く夏を惜しむかのように大きく鳴いていたなぁ。で、トンボもずいぶん飛んでいますが、どういうわけかほとんどのトンボが、まるで逆立ちするかのようにシッポというかお尻を高々と上げて止まるんですね。風に揺れてバランスを取ってる様子が「あはれにをかし」ですが、何か意味があるのでしょうね。

　さて、今日も約３時間。街の中に出てきたら知り合いのおじさんにお会いしました。用事があって時々お会いするというか、２日か３日前にも会ったばかりなんですが、「今日はどうしたんだい。なんか太ったんじゃないの？」なんて言われ、けっこう凹んでしまいました‥‥。