さくら湖周辺散策

　ちょっと出かけた帰り道、何となく遠回りしたら、小さなリスが目の前を横断していきました。誘われるようにハンドルを左に切ってさくら湖のほとりにある向山公園へ。もみじ狩りにはちょっと遅かったけど、天気が良いのであちこち歩き回りました。
　イチョウのような黄色い葉になったクヌギの木。寄らば大樹の陰ではありませんが、でっかい木にもたれるようにして上を見上げるって、なんか気持ちいいです。

　それとは対照的に、青い空にこぼれる桜の花が、何か春先を思わせるようでもありました。もう少しあちこちに咲いているのだと思っていましたが、意外にもこれ１本しか見つけられなかったなぁ。

　ダム湖ができて何年になるだろう。公園ができて何年になるだろう。それ以前からどんどん工事は始まっていたから、この切り株はもう20年以上風雨にさらされていると思います。すっかり朽ち果てつつもしっかりとした存在感を出しています。クヌギはずっとそこに立ち続けてこのあたりの大きな変化を見てきたことでしょう。桜はダム湖を見て育ってきたことでしょう。ずいぶん育っています。切り株は‥‥ダム湖に沈んだこの地域の最後の姿を見て、きっとそこで止まったんでしょうね。その記憶も、いずれ消え去っていくのかもしれません。
　自分も何年か前までは、そういえばこのへんにあんな道路が通っていたっけと、何となく思い出せたものですが、今はもうその頃の風景がほとんど蘇ってきません。写真って大切だなぁと思うと同時に、自分の記憶も徐々に切り株のようになっているのだなぁと、しみじみしてしまいます‥‥。そう思うと、この切り株も何だか人の顔に見えたりするから不思議です。

Comments

[投稿情報: みーさん]

まもなく１２月になるのに今年は暖かいと感じるのは私だけでしょうか。

桜の風景を観たらこれから長〜い冬がくるとは思えないですね。
寒さが来ないのもいろいろ不都合が生じるんでしょうが....。寒さは辛い

切り株のとこ読んでたら何故か宮崎アニメ天空のラピタ？を連想してしまいました。

[投稿情報: waniko]

家からさくら湖までってのが
最近いい感じのポタリングのコースなんです
ダム湖を眺めながらの昼食は
とっても癒されます
眺めながら沈んだ村のことを
ちっとばかり思ったこともありました
この間は枝だけになった滝桜へ
四季それぞれの趣を感じました
（裏道がりっぱになってました）

[投稿情報: hiromaru]

寒くなるのかと思っていましたが意外にあったかですね。でもそれがかえって急激な寒さだとか大雪なんかを呼びはしないかと心配します。
なるほど宮崎アニメ、ラピュタのあのシーンですね。そう言われればそんな気もします。切り倒されて残った切り株ではありますが、急斜面がたくさんあって実はそこかしこに散在しています。何も道を外れてそんなところを歩く必要はないんだけれど、でもちょっと歩いて気づくのは、その切り株たちが要所要所でしっかり足場になってくれるってこと。朽ちてもなお助けてくれるんだねぇ。

何となく聞いていたポタリング、でもwanikoさんちからさくら湖までちょっくら行ってきますって、すげ走るんですねぇ。改めて驚いてます。何時間くらいかけてお帰りになるんですか？
さくら湖界隈って、けっこう見どころあると思うんですが、イマイチ人が集まりません。観光地＝観光みやげとか名物とかがないとダメなんでしょうかねぇ。だから三春の里は入ってるのかな。もっとも、人が少ない方が歩いたり写真撮ったりするのには好都合なんですけど。

[投稿情報: hiromaru]

wanikoさん、ひょっとしてこれのことだったのかぁ？
だとしたら中学生のあいさつのこともなるほどうなずけるなぁ。
http://waniko.ddo.jp/index.php?e=18

[投稿情報: waniko]

トラックバックの実験できてありがとうです

もちろん三春の中学生はいい子なのですが
あの公園は逢瀬公園なのでした
植物園もあっていいところ
時間が無いときはそこへ行くの定番なのです
今朝も朝軽く行ってきました
寒かったですよね
その時の田んぼの氷の写真をと私も思っていたのですが＞＾＾

時間があるときはダム湖周辺へ
往復３～４時間くらいかけて走ります

[投稿情報: papa]

素晴らしい　写真　ありがとう　(^^)V　　なごみます

[投稿情報: hiromaru]

なるほど逢瀬公園ねぇ。起伏もそんなにないかな？
ダム湖周辺はやはり半日がかりなんですね。と言う自分も、３時間くらい歩くときも少なくないので、だったら弁当持っていってもいいんだよなぁ。あぁそうかそうか（納得）。

写真、もっとあるんですが、載せると接続に時間がかかりそうだし、趣の違うものを選んでみました。
向山公園、けっこういいところなんですが、売店のひとつもあればもうちょっと、ねぇ。