「そこのラーメンがけっこううまいんだよ」という噂はかねがね聞いていたから、いつか行ってみたいと思っていた○藤食堂。実は職場の真ん前で、その気ならいつだってOKなんだけど、通常は給食があるし、そうでない日はいつものところから出前を取ったり弁当だったりでねぇ。
実は行けそうで行けないもうひとつのマイナス要因がある。営業してるとは思えない外観。最近のれんだけちょっと新しくなったけど、それ故になおさら店本体の老朽化というか何と言うかが‥‥。でも今日こそはという強い信念で向かったのである。
ガラガラと引き戸を開けて入るんだろうけど普通は、でもここはエアコンはもちろん扇風機さえない。店中の戸や窓を開け放って自然の風を取り込んでいてすっかりオープンカフェ状態だ。国道沿いで交通量は少なくない。ホコリもかなり入ってくるんじゃねぇの‥‥。土間はコンクリートなんだろうけど平らじゃなくて、懐かしいデコラ板の小さいテーブルがひん曲がって傾いて並んでいる。椅子はあちこち破れていたりする。そして薄暗い。勇気を振り絞って入ったんだけど、あぁ来るんじゃなかった・帰りたい・キャンセルできないだろうか・おいおい店に入ってるヤツがいるよと思われてるなきっと‥‥正直逃げ出したくなるくらいだった。
厨房は丸見えだ。ばあちゃんがつくっている。なんかため息がこぼれる。やがて銀色のちょっとひん曲がったアルマイトのお盆に載ってチャーシューメンは登場した。「こぼれっと何だがらお盆も置いでぐがら」と、あんまりきれいな感じがしないお盆を見ながら食べるハメに‥‥。
味は悪くないんだ。麵もとりわけおいしいわけではないんだけど、ゆで加減が自分としてはちょうどいい具合。問題はチャーシュー。これがホロホロと崩れるようなとろけるような感じなのだ。微妙にもっそり感のあるところにスープを流し込んでやるとなるほどうまい。さすが肉屋兼業だ(でもその肉屋も決して‥‥)。あっという間だった。
もう二度と来るまいと思ってばあちゃんに代金支払って店を出たんだけど、ほどなくまた戻りたくなるような、後を引くようなものを感じてしまった‥‥。恐るべし○藤食堂。
うんうん(^-^)
美味しいと聞いてます。が、決して店では食べず出前を取っていたそうです。(夫の弁)^^;
投稿情報: こうらん | 2006/07/27 23:44
そういうご忠告もいただきましたが、あえてチャレンジしてみました。納得しました。本日いつもの食堂からラーメンをとって食べました。○藤食堂のラーメンが微妙にこひしひでつ。
投稿情報: hiromaru | 2006/07/31 21:49